遂に千秋楽です、JCSエルサレム版大阪公演。感動しました。ゲッセマネで泣きました。あんなにも熱く、壮絶な、命懸けの舞台をありがとうございました。本当に熱かった!千秋楽行けてよかった!何度も見れて良かった!

ジーザス・クライスト:金田俊秀 イスカリオテのユダ:金森勝 マグダラのマリア:高木美果
カヤパ:金本和起 アンナス:古賀陶馬ワイス 司祭:阿川健一郎 伊藤潤一郎 佐藤圭一
シモン:本城裕二 ペテロ:飯田達郎 ピラト:青井緑平 ヘロデ王:星野光一
<男性アンサンブル>
赤瀬賢二 嶋野達也 小野功司 手島章平 中村智志
山本伸夫 安東翼 松田逸平 ソジョンス 神山隼
近藤聡明 小林嘉之 辻中武
<女性アンサンブル>
石倉康子 ソンインミ 光川愛 稲垣麻衣子 小島由夏
上條奈々 濱村圭子 森未央 宝生慧 キムミンヨン
ジョンジヨン 水瀬麻理  


金田ジーザス、渾身の、命懸けの、魂の籠った涙ながらのゲッセマネ、本当にすごかった!客席の雰囲気が一気に変わった気がします。金田さん、本当に喉の調子が悪そうで、ゲッセマネの「そのわけ今すぐ知りたい」のあとの高音部分出てなかったんですが、でもそれが逆にジーザスの叫び、人間としての苦悩・本音、取り乱したいほどの苦しみなのに、でも理解してくれる人はいない孤独を表しているようで(ていうかそういう場面ですよね。やっとゲッセマネの本意が分かった気がする)、ここから一気に引き込まれた。(それまではどうだったんだって話なんですけどね、なんか違和感があったの、なんだろうね)「身も心も疲れ果てた」からは、ぼろぼろで、本当に疲れ果てた姿、涙で声も震えて、本当にあの小さな姿が哀れで、でも美しくて・・・。そう美しい!とにかく美しいの!!渾身のゲッセマネ忘れられない!感動した!歌とか聞いて涙流したの初めてです。嗚咽漏らしそうで堪えるのが大変でした・・。本当に良かった・・・。あと、ゲッセマネ歌う前っていつも「よっしゃ歌うぞ!」みたいな感じで歌ってるんですけど、(なんか歌う形から入るみたいな。合図な感じ)でも、千秋楽の日は初めから手を組んで(祈りの手)で、疲れた、もう駄目です、私には力はないです、っていうような弱さが前面に出ていた気がしました。(それまではずっと強さだった。なぜだ?!答えろ!みたいな)歌を聞いて鳥肌が立ったのも初めて。ゲッセマネ終わった後、いつもは拍手あるかないか、リピーターの方が多いと拍手起きないまま逮捕の場面行くんだけど、でも今日はゲッセマネ終わった時に拍手が。いつもはうわ―って思うけど、この日のは納得できた。本当にすごかった。JCS名古屋はユダに注目してたのに、大阪では気付いたらずっとジーザスに心動かされてました。でもここにきてのジーザスの不調は本当に気の毒というか、本人も悔しいだろうなって思います。千秋楽だよ、次いつするか分からない演目だよ・・・。にしても本当にジーザス痩せたと思います。なんか衣裳が段々緩くなっていってるような・・。磔のときなんかガリガリですよ。あばら浮いてますよ。ほんともうゆっくり休んでくださいって思います。なんだこの上から目線。

金森ユダ、初めから全力で、いつも以上に声荒げて、今宵安らかにの後にジーザスがエルサレムに行く決心して去っていく姿を後ろから見ているあの時の絶望した表情、これから起こることを彼は知っていて、だから師を引きとめていたのに、なぜジーザスは行くのか、理解できないという表情が、裏切り・賞金の時の銀貨を受け取ってしまったあとの表情、そして後悔、でも、もう戻ることのできない事実。最後の晩餐の時のジーザスに引き離されたあと、去りたくない、傍にいたい、でも去れと言われた、もうどうしていいのか分からない行き詰まり、崩れていく。地面を拳で叩いて咆哮・・・、スンラさんのシャウト本当に凄いです。自殺も壮絶、全力で、ゴロゴロ転げまわる勢いが凄かった・・時々、何か切れたかのように止まって、というか間をとるというか、それが狂気のようで。狂気。狂気を見た。上手く言葉にできない。とにかくスンラさん凄かった!スーパースターも最高でした!キラッキラ!オンステージ!絶唱!持てる色気と声をすべて使ったっていうかんじ笑でも前の人の頭で見事にスンラさんが隠れてました・・・ああ。おけげで?ようやくちゃんとジーザスが十字架持って歩く姿が見れた笑 ああ、劇団四季に金森勝という俳優さんがいるっていうことをもっと前から知りたかった・・・。

本城シモン、激熱です。シモンナンバー歌ったあとのジーザスに救いを求めるように客席に背をむいてジーザスだけを見てるあの後姿が大好きです。なんだろう、熱さとジーザスを尊敬しているという思い、なんだろう、背中だけで語るような。最後の晩餐の時ジーザスがペテロが3度知らないと言って、ユダが裏切ることを予言したとき、シモンがペテロになぜだ?っていう風にすがっていく姿が好きです。今日はこの12使徒の争いというか、その部分も熱かった・・・。そして曲調と場面のギャップがより一層悲しくさせる。

群衆、ゲッセマネからの盛り上がりが半端なかった。ジーザスが捕まった時や鞭打ちの時の投石のスピードとか量とか半端なかったし(鞭打ちの時はめちゃくちゃ至近距離から大量にでびっくりした)ローマ兵に詰め寄っていく所も熱かった!何度ローマ兵が蹴り入れる姿見たか。マイクに入ってない音も今日は大きかったし。ジーザスが捕まった後の声初めて聞いた。「捕まったってよ」とか言ってんのね。本当に凄かった。(でもそれまでは24日見た時の方が纏まりがあったような気がしてならない。ずっと違和感が残ってて)

星野ヘロデ、大好きです!カテコで逆三角形でユダ先頭に下ってくるとき、他のキャストは両腕を交互に上げて降りてくるのにヘロデは片腕なのね!最後何度かカテコあって去っていくとき大きく手を振ってる姿も可愛かった笑 役に入りきってるのね。凄い!

最後のシーン、磔の場面の時、「終わってしまう。終わらないで」って何故か思いました。なんだろうね、ぼーっとしてしまって、ただただ磔の最後が印象的で。幕が降りてきた瞬間に拍手喝采、本当もうこれ以上ないって言うくらいの拍手喝采でした。カテコの時、ユダが超元気で、いつも以上にノリノリで、凄くうれしそうで。いつもは斜面の上にいるジーザスユダに注目してたけど、この日は俳優さん一人一人の顔を見てました。万感って感じでした。安東さんが物凄く気になります最近笑 この方名古屋ジャポでは大八車やってて、私はバクステに参加したから多分傍で見てるはずなんだけどなあ。あの十字架が立つ三号車担当の方は誰だったんだろう。あと4号車の人。・・・ともかく一人一人の俳優さんに拍手を送りたかった。手がものすごく疲れたの覚えてます笑

本当にこの舞台を見れて良かった!今しみじみとそう思います。ゲッセマネが圧巻で、振り絞るように歌うジーザスの姿が忘れられません。最後のカテコも何度もあって、最後はスンラさんが締めた・・・らしい。(その時油断していてよそ見していた・・・)あの一瞬の盛り上がりとスンラさんの走り去っていく姿を見て、何をしたんだユダアア!って気持ちでした。後悔。次は何年後になるか分からないけれど、私はその時も絶対見に行くんだろうなあ。作品が好きなのか、金森さんが好きなのか、たぶん次の公演で分かる気がする。作品として好きだと信じてたい。

最後にゲッセマネ投下、美しい!


いつか芝ユダを見たい。ジーザスにもキャスティングされてるけど・・・数年後楽しみにしてます。