tokyo incidents vol.3

色々ごちゃごちゃ感想書いてますが、他にもいろいろ行きました。まず、東京都現代美術館に行き、メアリー・ブレア展と伊藤公象〜秩序とカオス〜を見に行きました。

まず、メアリーブレア展について。
メアリー・ブレア(1911年−1978年)は米国オクラホマ州で生まれ、大学在学中に水彩画家としてそのキャリアをスタートさせました。しかし、卒業後は世界恐慌のあおりを受け思ったような仕事につけず、幾つかのアニメーションスタジオを経て1939年にウォルト・ディズニー社に入社しました。

 そこでウォルト・ディズニーと出会い、彼女の才能が開花。「シンデレラ」(1950)、「ふしぎの国のアリス」(1951)、「ピーター・パン」(1953)など、いくつもの作品のカラー・スタイリストとして、素晴らしい色彩感覚を生かした功績を残しました。米国でも、まだ働く女性には厳しかったと言われる時代に、実に多くの作品に関わり、広く尊敬を集めたのです。
 大人と子供の目線がミックスされ、見る人に純粋な喜びを伝える彼女のアートセンスは独特な魅力に溢れ、当時のディズニー作品のみならず、現在でも多くのアニメーション作家に影響を与え続けています。

 その後、フリーとなり絵本の挿絵、舞台のデザイン、数々の商品パッケージや広告の仕事を引き受けました。挿絵を担当した絵本「I CAN FLY」はジョン・F・ケネディ米国大統領(当時)の娘キャロラインのお気に入りだったとの逸話が残っています。また、ウォルト・ディズニーからの依頼でデザインした「イッツ・ア・スモールワールド」は、現在でもディズニーランドの人気アトラクションとして不動の地位を築いています。

今のシンデレラとかアリスの絵のような感じではなくて、なんていうか、うん。初期の頃(ディズニー時代)のイラストが好きです。水彩をあそこまで駆使して描いているのが凄い。ピーターパンだったかシンデレラだったか忘れたけどその中のワンカット、お城を描いた作品が本当にきれいだった。あとベイビーバレエが好きです。可愛い。

で、伊藤公象について。
伊藤公象は土を素材にした陶造形で知られる作家です。1932年に金沢の彫金家の長男として生まれ、十代の頃に陶芸家のもとに弟子入りしましたが、その後は伝統の世界から離れ、美術という概念を問い直すような新しい表現を土を素材にして追求してきました。ある時は土を凍らせ、ある時は乾燥による土の収縮や亀裂を創作に採り込むなど、自然現象を活かした独自の造形は早くから注目を集めました。1978年にはインド・トリエンナーレ、1984年にはヴェネツィアビエンナーレにそれぞれ日本代表として参加するなど、その活躍の場は国内を問わず海外まで広がり、土の造形のパイオニアとして高い評価を得てきました。

本展は作家が所蔵する主要作品を軸に、各地の美術館が所蔵する代表作を加えて、伊藤公象の作品の全貌を紹介する回顧展です。土に本格的に取り組み始めた1974年から現在に至る約35年にわたる軌跡を通して、人為をできるだけ抑え、自然の作用を採り込む有機的な創作の世界をご紹介します。また、当館の広大な展示空間にあわせて構成される大型インスタレーションや新作もご堪能いただけます。


上手く言えないんだけど、作品の中に欲望というか、感情というか、どす黒くて人がだれでも持っているような妬みだとか、そんなものを感じた。一見、秩序だてて綺麗に並べてある作品も、全体を通すとそれがうねりとなって押し寄せてくるような感じで。恐怖も。なんというか動いているようでした。生きている。


で、そのあと東京ミッドタウンの一角にある21_21 DESIGN SIGHT に行ってきました。美術館の設計はあの安藤忠雄。最近よく目にするなあ。天保山サントリーミュージアム安藤忠雄だそうで。山中俊治ディレクション「骨」を見に行って、森美術館アイ・ウェイウェイの展示見に行きました。北京オリンピックで鳥の巣設計した人です。作品を撮影してもOKという珍しい美術展。中国という国で芸術家として活動していくのは至極大変なんだろうなと思いました。



だめだ力尽きた。また今度。