で、帰ってからNHKで四季のストレートプレイである「ひかりごけ」と「思い出を売る男」が放送されてたんでそれ見てました。「ひかりごけ」は戦時中に北海道で実際に起こったカニバリズム事件を元にした戯曲を舞台化したもの。日本陸軍の徴用船が難破し、真冬の知床岬に食料もない極限状態に置かれた船長が、仲間の船員の遺体を食べて生き延びたという事件です。ひかりごけっていうタイトルは人肉食べたらその人はひかりごけのように体が光るという小説中の設定から。で、舞台ですが、故金森馨氏が構想したセットは、あまりにも斬新で前衛的すぎるなと見ていて思った。1幕は船長と船員それぞれの心理戦という感じで。2幕なんか特に。2幕は裁判シーンで船長一人が椅子に座ってて、壁には人の顔をした(カオナシみたいなん)仮面が貼り巡られてて、それが裁判官だったり傍聴人だったりと人の役割をしている。何故人肉を食べるに至ったか、何が起こったのか、を追及するんだけど、なんだかもう善く分からんかった。何故なのかは結局分らないし、というか1幕2幕で船長の人が違いすぎねえかとか思ったり。でもやっぱり日下武史さんは凄すぎるというのだけはよく分かった。
で、「思い出を売る男」ですが、これは加藤道夫さん作の戯曲を元に舞台化したもの。戦後まもない東京の裏町で一人の男がサックス吹きながら思い出を売っていて、思い出を売る男の元へ訪れてくる人の良い思い出を思い出させてあげるという話。主役は田邉真也さん・・・この人がとある人に似ていて若干苦手なのですがwwいやでもこの話凄い善かった。基本的に一対一で話は進むんだけど、でもそれぞれ関係ないと思っていた登場人物が意外なところで繋がっていて、最後にはしんみりと悲しくなってしまう話です。野村玲子さん日下さんはやっぱり凄いなあ、と思いつつ、アメリカ人になりきった韓国人の金田さん出てきて爆笑してしまい(キャラがね、うん。ジーザスのイメージが強すぎて‘ハニーww’とか言ってるのがね、慣れなくて。英語喋ってるし)芝さんにも何故か笑ってしまい、味方さん良い俳優さんだなあっと思いつつ。でもやっぱり思い出を売る男を田邉さんじゃなくて石丸幹二さんで見てみたかったというのが本心です。いや良いんだけどね。街の女と思い出を売る男の話してるとこ、良いなあと思った。なんとなく。というかシルエットのシーンだけに斎藤美絵子さん出てるの吃驚した。アンサンブルに有賀さんや神保さん、福島さん塩地さんでてるのも吃驚した。

見てないとなんのこっちゃって感じだわ。とりあえず、思い出を売る男のDVD欲しくなった。金田さんのシーンのためだけにwww録画すればよかった。

そういえば金田さん芝さん野村さんと言えばエビータですが、ほんまに野村さんエビータなんですね。稽古場写真出てたけど美しいなあって。秋さんも。ミストレスが高木さんって・・・マジっすか。金田さんペロン?よく分からん。芝さんも出演するの?本当に?

あっちやこっちでキャス変起こってて、特にアイーダは残念な感じになっちゃってるのが・・。阿久津さんから渡辺さんて・・・無いわ〜。色々どうなるんやろ。気になる。