シネマ歌舞伎「法界坊」見に行きました。MOVIXで時々歌舞伎が見れるんです。結構前から度々上映していることは知っていたのですが、中々都合が合わず、(上映期間が短い)漸く行けました。今回は中村勘三郎さん、勘太郎さん、七之助さんが出演されているということでとりわけ楽しみで笑 ミーハーです。笹野高史さんの名前もあって、なんで笹野さん?歌舞伎役者だっけ?と疑問に思ってましたが、曰く「民間からの参加」だそうです。勘三郎さんと仲良いのか。そんなこと言ってたし。で、重大なミスをしてもうた!パンフレット買い忘れた・・・!映画では滅多にパンフ買わないんですけど、舞台とかでは買うようにしようと心掛けてるんです。(意外と見落としがちな点とか、分らない部分とか分るし。大体が1回限りだし)しかし買い忘れた。まして今回歌舞伎っていうまったくもって分らない世界なんで・・・。迷ったんだよな〜売店で。しかも今日までだから次買いに行けない・・。なので個人的に思ったことしか書きません今回。

平成中村座2008年11月公演のもので、浅草寺境内に仮設劇場作ってやったそうな。(そんなニュースを上映してるときに思い出した)確か、3幕仕立てで、途中ほんまに休憩があった笑 映画館で休憩とか初めての経験だ笑 仮設劇場でしかできない演出もあってもうほんまに凄かった。

浅草聖天町に住む破戒僧の法界坊(中村勘三郎)は、釣鐘建立の勧進をしながらその浄財で暮らしている。悪代官の手先として悪事を働きしかも薄汚い恰好をして好色でみんなから嫌われている。法界坊は永楽屋のお組(中村扇雀)に横恋慕するが、お組は手代の要助(中村勘太郎)に恋をしている。要助は実は京の武士吉田松若で、紛失した吉田家の重宝「鯉魚の軸」を探しているが悪代官に追われて手代に身をやつしているのであった。法界坊は褒美ほしさに宝物を奪い恋敵の要助を窮地に陥れるが道具屋甚三実は松若家臣軍助(中村橋之助)に阻まれる。執着心の強い法界坊は、松若を捕え、お組の父(坂東彌十郎)と松若を慕って尋ねてきた許婚者の野分姫(中村七之助)を殺しお組を手ごめにしようとするが間一髪かけつけた甚三に殺される。お組と要助は荵売りに変装して逃れる途中、隅田川の土手で法界坊と野分姫の合体した怨霊にとりつかれ、最後は観音の功徳により救われる。

歌舞伎役者ってほんまに凄いなと思ったのが第一印象。なんと言えばいいのか、何とも言えない笑 片足でくるくる回ったり、大立ち回りしたり。そして格好良い!見得切ったりの動作の一つ一つが物凄く格好良い。橋之助さん格好良すぎる・・・!お堅いのかなって思っていたけど、役者さんに普通に揶揄したり(特に今回は親子出演だったんでプライベート突っ込んだりもしてたり)黒子さんが大活躍したり(黒子なのに)でもって勘三郎さんはやっぱり凄かった。舞台最後の幕、大切りの「双面水照月」、怨霊になった法界坊(と合体した野分姫)を退治する・・・っていう場面(退治だと思う)で法界坊が本性を現した瞬間、劇場の舞台後ろの壁が外れて外の景色が見える中桜吹雪と共に立ち回り、早替え(ほんま一瞬やった。メイクも変わってて吃驚した)もあったりで、すげええええ!しか言えないのですが、ほんまに凄い!圧巻!雨降ったらどうするんだろうとかアホなこと考えたけど、そんなのどうでもいい笑 兎に角凄かった。女形の扇雀さん七之助さんの所作の美しいこと美しいこと・・!笹野さんの面白いこと面白いこと笑 片岡亀蔵さんの動きの凄いこと笑 勘太郎さんの佇まいの良さにもうっとりしました。勘太郎さんは現代劇のイメージが私の中では占めてたんで(というか藤堂平助)新鮮でした。歌舞伎役者なんだなと。こっちのがいい笑 いやーほんまに良かったです。また機会があれば是非。今度は劇場に見に行きたいです。しかしこればっかりは一人では無理だ・・・。歌舞伎好きの友達に付き合ってもらおうかな。

聖天町法界坊:中村勘三郎 道具屋甚三郎:中村橋之助
永楽屋手代要介・吉田宿位之助松若:中村勘太郎
花園息女野分姫:中村七之助  仲居おかん・淡路七郎女房早枝:中村歌女之丞
山崎屋勘十郎:笹野高史  番頭正八:片岡亀蔵
永楽屋権左衛門:坂東彌十郎  永楽屋娘お組:中村扇雀