シネマ歌舞伎「大江戸りびんぐでっど」を観ました。

時は江戸時代、処は大江戸。くさや汁を浴びた死人が“ぞんび”として生き返った。人に噛みつき増え続ける“ぞんび”に江戸の町は大騒ぎ。くさやの名産地新島出身の半助は、くさや汁を体に塗ることで彼らを従わせることに成功する。想いを寄せるお葉と共に、何と人間の代わりに“ぞんび”を働かせる人材派遣会社「はけんや半助」を起業する。“ぞんび”は文句も言わずに人間の嫌がる仕事を安く請け負い、商売は大繁盛となった。しかしやがて派遣に仕事を奪われた人間たちが現れ、切っても死なない派遣“ぞんび”VS失業者の争いが始まろうとしていた。

酷い話でした。本当につまらないというか、不快感しかなかった。

歌舞伎じゃない、まるでお江戸でござるをみているかのよう。歌舞伎役者の無駄遣いでしかない。見せ方とか様式美を大切にするのが歌舞伎なのにそれが微塵もない。美しくない。ぞんびの演技がまるで障害者のように見えて不快でしかなかった。そしてストーリーも意味が分らないし、最後はそれでいいのか、という終わり方。一応夫婦愛というのがあって、歌舞伎らしい部分もあったけど、でもそれでもはあ?としか言えないw旦那殺された未亡人が旦那を殺した奴と結婚して、真実知ってもなんで殺した奴と一緒になるんだ。どこみてもそこにかかる過程は無かったし。まじでつまらん。何故これをシネマ歌舞伎化した。もっと良い奴あるだろうに、松竹め。でも最後の辺りの「実はね・・・」ていう要素がくどかんぽいなと。ていうか最後投げ捨てた感もあるな。

評判は聞いてたけど、まさかここまでとはw

でも勘太郎がビリージーン踊ったり、七之助が超可愛かった。染五郎は・・・頑張ってください。
それとぞんび化したお染(扇雀)が喜瀬川(福助)から心中未遂した喜瀬川の身代わりになってくれというところのお染さん凄く良かった。心にグッとくるものがあった。そのシーンしか印象残って無いw

ボツだろうな〜これ。新しい歌舞伎を、という模索は良いけどこれはなあ、と初心者が言うほどだからよっぽどだとおもってください。終わり。