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梅田芸術劇場で上演されている劇団☆新感線2011年夏興行「髑髏城の七人」を観ました。

捨之介:小栗旬  天魔王:森山未來  無界屋蘭兵衛:早乙女太一
極楽太夫:小池栄子  兵庫:勝地涼  沙霧:仲里依紗
贋鉄斎:高田聖子  天部の将監:粟根まこと 三五:河野まさと
狸穴二郎衛門:千葉哲也

取りあえず主要キャストだけ。

大人気の新感線が、またしても大人気の髑髏城の七人をリメイクするということでいてもたってもいられずチケット取りに参戦・・・が惨敗。そんな時に先輩から初日チケットを取れたとの連絡がありまして・・・もう感謝しかありません。ありがとうございました!

というわけで髑髏城の七人、ストーリーは言わずもがな。七人の侍のような作品と古田新太を一服させないために出来上がったこの作品。今回は5度目の上演。初演時、再演時、再再演時(アカドクロ)には古田新太が主役捨之介を演じ続けた最早古田新太といえばこれ!と言っても過言ではないもの。それを今回キャストを一新し、ほぼ若手で、劇団員でメインはいない、そして捨之介を小栗旬演じるという一体どんなものになるのかとわくわくしながら観に行きました。

ですが、初日にいきなりチケット発券ミスで開始50分遅れというとんでもが発生。なんでも新感線ファンクラブで最前列チケットを取ったのだけども、舞台セットの関係で最前列を潰しちゃって最前列の人の席が無くなっちゃったそうです。
これが京都在住時にだったらよかったのだけど、三重在住の今、18時開演で三時間越えは余裕の新感線、しかも初日でどうなるか分らないという状況下、もしかしたら最後が観れないかもしれないという恐怖が幕開けと共におそってくるという災難に遭いました・・。いや一番の災難はチケットミスに遭った人たちだけどさ・・。ほんとかわいそうだったよ。最前列だと思って行ったら端の見切れにパイプ椅子でとか、2階席にとか・・。本当チケットだけは気をつけてほしいよね。

というわけで、本編。結論から言えば、ストーリーが薄いなと思いました。あと主役の影が薄い。
髑髏城の七人ってそれぞれバラバラだった人たちが紆余曲折を経て一致団結して天魔王を倒すというものだと思ってたんだけど、それを繋ぎ合わすそれぞれの関係性が余りきちんと見えてこなかった。
例えば、兵庫と荒武者隊の主従関係と言うか仲間としての繋がり。今までは荒武者隊の個性もそれぞれ出ていて皆仲良いんだなって分る内容だったのにそこを端折ってしまったから兵庫が無界屋殺戮で泣く理由が分らなかったり、沙霧と捨之介もそんなにきちんと描かれていないから捨之介が身を呈してまで沙霧を守ったり、沙霧が捨之介を追いかけたりしたのかが分らなかった。
贋鉄斎を聖子さんが演じる意味があったのかも疑問。あれなら逆にしても良かったんじゃないかなって思う。一番素敵だったのは贋鉄斎だったけどさ。
主役の影が薄いっていうのも一つ大きくて、髑髏城=格好良い捨之介!みたいなイメージ持ってるんです。決めるとこ決めて、でもだらしなくてっていうギャップが良いんだけど、小栗旬のビジュアルによるただの2枚目になってた。パンフで
今回の捨之介は弱いって書いてあったんだけど、パンフで書いて説明するんじゃなくて舞台上で見せてよって思うんです。もう一つの要因に天魔王・森山未来の存在もあるんだと思うけど、余りに捨之介の印象がなくて。余裕なかったのかもしれないけど、うん。捨之介笑いを一つくらい取ってほしかった笑 全部兵庫か贋鉄斎だったし・・。
沙霧ももうちょいなー決めてほしかったなあ。台詞とか動きで。

今回はシンプルにしたからこう思えてしまうのは仕方ないけど、拍子抜けしたというか。初日だからと思うけど、でもそれが最初で最後の印象になるからね。

でも、良かった点もそりゃある。
まず天魔王・森山未来と蘭兵衛・早乙女太一
この二人が凄かった。森山未来よこう天魔王を演じるのか!という驚き。天魔王=冷酷っていう印象が一番強いんだけど、この森山未来の天魔王は狂喜しかなかった。殺戮を楽しみ、快楽のため、殿のためなら何でもするという天魔王。まるで純粋に物事を楽しむ子供のようにも見えてそれが恐ろしくて。そして死に向かっているようにも見えてね。最後のシーンもね、凄かった。血糊が目に入ってるのに目を見開いたままバターンって。こいつまじぱねえwwwって見ていて思うしかなかった。
そして蘭兵衛・早乙女太一。蘭兵衛って大人しいというか冷静な印象があったんだけど、早乙女太一の蘭兵衛は初っ端から激高し敵とみなせば片っ端から斬る男に変わっていた。それは過去に囚われ続けて死に場所を探しているようにも見えて。安穏の場所をみつけたと思っていてもそれは本質ではなく、本質は天魔王と対峙した時の姿なのだと。天魔王は蘭兵衛を味方に取り込むけれど、それはただ同じ主君に仕えて操りやすいからだと思ってたの。でもそれは違って実は死を望んでいるところにシンクロしたのかなあって。そしたら蘭兵衛の最後も納得いくようになった。そんな二人の関係性が見えて面白かったです。
というより今回この二人が主役でしょう。早乙女太一森山未来の戦いは見ごたえあった!早乙女太一の殺陣はほんま凄いです。あんた絶対本能寺で殿を救って天魔王も一人で助けること出来るでしょうって思うほど。天下統一するのはお前だよ蘭兵衛って思ったw前にも同じこと言ってた気がするけどw
あと髑髏党の七人が愛しすぎて・・。劇団員で構成されているんだけど、この人たちのスピンオフがほしいくらい笑 冬くらいにスピンオフしてほしいな・・・笑 

髑髏城の七人、良かったと思う。色々と目を瞑れば。再演物の難しさってこういうのかと初めて痛感しました。またいろいろ書き加えるかもしれない。うん。
あと花道!やっぱり花道がほしい!!!いのうえ歌舞伎って銘打つなら、松竹座か新歌舞伎座でしてほしい!!それか梅芸に作れ!!
そして次には藤原竜也中村勘太郎を迎えて作品作ってください・・!小栗と森山、勝地迎えたら次は此処でしょう!

そういえば、結局私は最後まで観れませんでした。カテコで粟根さんの誕生日を祝ったって話を聞いて、もう本当に泣きたくなりました笑 最終の新幹線に間に合わないかもしれない状況下大阪駅まで全力疾走して汗だくのぼろぼろで新大阪たどり着いて・・。なんとか新幹線に乗ってぼろぼろで名古屋に着いてそこから40分くらい電車待って終電で地元へ・・。もう二度と夜公演の作品は見ないと心に決めました。今全身筋肉痛です。得たものが全身筋肉痛って・・。泣けるぜ・・。

アオドクロが懐かしくなって見てるけど、やっぱ歌舞伎役者がするのは良いなあって謡のとかを見て思う。それか古田ほどの役者がするかだな。古田新太は偉大だと再認識して終わります。