二都物語

渋谷にある東急シアターオーブで現在上演されている「二都物語」を観ました。

 

遥か古代、日本にはヤマタイとクナという二つの国があった。
 クナに住むサクヤ(堀北真希)は、無実の罪で18年間ヤマタイの牢獄に入れられていた父、サイシ(大杉漣)が解放されたことを聞き、サイシをクナの国へ連れ帰る。そのクナへの帰途、サクヤはヤマタイから亡命したマナコ(小澤征悦)と出会う。マナコは、亡命先のクナの国でスパイ容疑で裁判にかけられるが、サクヤとサイシ、そして、代言人(=弁護士)の助手・スクネ(草なぎ剛)の活躍により助けられる。
 そのうちに、スクネとマナコはサクヤに恋をする。マナコは、サクヤの父、サイシに、サクヤとの結婚を申し込む。一方、スクネはどこか後ろ向きで自暴自棄な日々を送っていた。サクヤは、スクネの事が気になりながらも、結婚を勧めた父親の期待に応え、マナコと結婚する。
 2人は幸せな結婚生活を送るが、あるとき、マナコはかつての側近の身に及んだ危機を知り、故郷であるヤマタイの国に渡る。しかし、それはマナコの父・ヤマタイの独裁者ナシメ(壤晴彦)の支配に恨みを抱くヤマタイの民衆の陰謀だった。マナコは捕らえられ、裁判で死刑を宣告されてしまう。悲しむサクヤを前に、スクネはある決意をする。それは、愛するサクヤのための、サクヤの悲しみを取り除くための、命がけの勝負だった。そして、スクネは1人ヤマタイの国へ渡るのだった…。

草なぎ剛 堀北真希 小澤征悦 /
橋本じゅん 皆川猿時 市川しんペー 三浦貴大 壤晴彦 須藤理彩 /
高橋惠子 大杉漣 他

脚本の甘さが気になった。最初のスクネ登場から不思議な力を持っている(万物の声が聞こえる設定?)という設定がよくわからず、なんのためにあるのかも分らず、最後の方に唐突に卑弥呼の子孫だといい、そのまま話が流れて最後は身代わりとなる・・・。このあたりが良く分らない。卑弥呼の形見であるネックレスはミミという女性から貰ったものだけど、それだけじゃないかとか色々言いたい。
あと殺陣が微妙。なんで短刀にしたんだろう。後ろの席からはよく分らないし、殺陣も地味になってしまうから長刀にしてしまえばよかったのに。
草磲の演技についても、お前もう少し出来るだろ!と言いたくなった。特に登場シーンでずっこけてしまった感は否めない。でも2幕途中からスイッチが入ったかのように変わったけど。それを最初からだな・・・!
でも脇とかアンサンブルが良すぎたのでそこで助かった。いやあしんぺーさんとか壌晴彦さんとか、素晴らしかった!群集心理の恐ろしさってものをマジマジと見せつけられました。なんか主役3人が薄かったなあ。もうちょっと色々絞っても良かったのかもしれない。
あと堀北・小澤・草磲の三角関係を謳っていたけどいたけど、どう見ても草磲と橋本じゅんの友情物語だった。橋本じゅんはやはり良い役者だ。この人のブログで気になる記事があったから、ちょっとどうなのかなと身構えてたところもあって、それが多分今回私が気になった所なのかもしれないなと思いました。
感動・・・するのかもしれないけれど、でもなんかなあって感じです。おしい!役者が上手いから良いけども・・・。