いいともの最期

私がいいともを見るのは今となってはSMAPを見るためだけでした。

物心ついたときからSMAPはいいともにいて、当たり前のようにそれを見ていた。だから私はSMAPという存在を知ったようなものでした。

最近は余りに見れていなくて、それに番組自体もタモリが後ろに引くようになってから面白くなくなってしまっていて、益々見なくなっていました。

私にとってはその程度の、でも当たり前にある番組でした。

お別れの言葉。
慎吾は怒っているようでした。番組が終わること、何も知らされなかったこと、頼られなかったこと、歩み寄りたかったけど歩み寄れなかったこと、もっときちんと番組に取り組むべきだったと。自分に対して、タモリに対して、番組に対して、スタッフに対して、共演者に対して。

きっと、余りに理不尽な幕引きだったのだろうということは、鶴瓶からの話からも窺える。

昼で終わりたかった、というのも分かるグランドフィナーレだったし。泣きを誘う演出はらしくない。いいともらしく、飄々と終わってほしかった。そもそも数年で去って行った人間をメインに持ってくるより、10年20年いた人間達とタモリを前に出せよって思う。なんだかなあ。綺麗に終わったって世間は言うけど、そうは思えない。綺麗に見えるようにタモリが動いただけだった。結局は色々勘ぐってしまう最後だった。

このもやもやは、何とも言えないや。


「そもそも、なんで終るんですか」


慎吾が泣いてしまったことより、こちらの言葉を吐いてしまうという事実が私はすごく悲しい。これほどまで美しくない終わり方があるだろうか。