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『グランド・ブダペスト・ホテル』

久しぶりに良い映画を見たので感想を残す。


グランド・ブダペスト・ホテル
監督:ウェス・アンダーソン


監督はダージリン急行の監督です。観た覚えはあるけれども、全く記憶に残っていない。ストーリーはとある寂れたホテルに静養に訪れた若い作家がそのホテルのオーナー(ムスタファ氏)に出会う。そこで聞いた話に興味を持ち、彼の過去を知る。彼と、彼の「オーナー」であったグスタフ氏との波乱に満ち溢れた過去を知る・・非常にユーモラスにあふれた作品。話だけを見ると非常にシリアスなんだけれども、その話を面白おかしくしてしまうところがまた良い。そして何よりも、シンメトリ―とアシンメトリーで演出された画面が美しく、無駄がない。基本はシンメトリ―で話は進められていて、セットの家具の配置も、人の位置も全部シンメトリ―であるのだけど、話の転機になる個所(というより、ムスタファ氏が強く出るシーン)についてはアシンメトリーになる。例えば、グスタフ氏がとある伯爵夫人の遺産相続に巻き込まれ、ある資産価値の高い絵画を相続させると発表されたが、伯爵夫人家族一同に反対されてしまい、絵画だけを持って逃げるシーン。(ムスタファ氏とグスタフ氏それぞれにドリンクを出されたけども、ムスタファ氏が絵画を見たいと言いその絵画が飾られている部屋に行く際にムスタファ氏だけ出されたドリンクを持っていたり、絵画を持っていくことをムスタファ氏がグスタフ氏に勧めた際に、ムスタファ氏だけ鼻血が出ていたり)(鼻血については直前の電車のシーンや殴り合いのシーンで対比になっていると思う)この非常にデティールにこだわったところがたまらない。(と勝手に思っている)非常に洗練されて、色彩美も豊かで、ツボな映画でした。

特に詳しく監督や映画について調べたわけではないので、これ以上書けないけども、とにかくおすすめの一本。しばらくしたらパンフレット買いに行こうと思う。