『女殺油地獄』

シネマ歌舞伎女殺油地獄』を観ました。


今回で2度目のシネマ歌舞伎での女殺油地獄。28日初日だった昨日、Movix京都で片岡仁左衛門丈による初日舞台挨拶がありました。

以下対談内容を思い出せるだけ記載。対談相手は演劇評論家の坂東亜矢子さん。大まかな雰囲気だと思って頂ければ。順番もバラバラ。

■今回の上映作品は2009年に一世一代と打って演じたものだが、なぜもう一度与兵衛を演じようと思ったのか。

□与兵衛という役は芸で魅せるよりも若さで魅せる役だと思っているから、最初お声がかかった時は断った。でも周りから演じてほしいという声があったこと、親子三代で演じること、あと千之助に見せたかった。子供だしちょっとした役だから何も分からないかもしれないが客席で観るより実際に舞台に上がった方が感じるものが違うから、それもあって演じた。

■与兵衛とはどんな人物であるとお考えでしょうか。

□与兵衛はすごく見栄っ張りな人だと思っている。作中に何度も「男が立つ」という言葉が出てくる。メンツを凄く気にする人。


■この作品は出世作と言われていますが。

□20歳で初めて演じた。その前にテレビで女殺油地獄の与兵衛を演じており、それに父親(13代目仁左衛門)も出演していた。それを観た父親がやらせてみようかと思ったんじゃないか。テレビは歌舞伎の型がないからやりやすい。それでテレビから舞台に入ったから生々しさ、若さの生々しさが伝わりやすかった。

■噂では千之助くんが与平衛を演じたがっているらしいが。

□それはちょっと違っていて、私が千之助に「20歳になったら与平衛を演じなさい」と言っている。そのときは私が紱兵衛で、お沢が秀太郎の兄、お吉が孝太郎と決めている。私も20歳の時に初めて演じたときも父が紱兵衛で出てくれていた。

(この話聞いて、ニザさんは千之助くんに仁左衛門継がせたいのかなあとかいろいろ思った。難しいことは知らないようにしているけども、でもそんなことを言葉の端々に感じた)



ちょっと一区切り。まだまだ全然話しているけど、シネマ歌舞伎の印象、善人悪人、習った人の話。お吉と恋愛(メモ)