フランスの作曲家ポール・デュカスが作曲した「魔法使いの弟子」という曲があるのは有名です。まぁ、私は先日のだめカンタービレの映画で見て、タイトルを初めて知ったという・・・笑 曲は知ってたんですけどね。で、知ってた理由ってのがこの映画です。

ファンタジア [DVD]

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ディズニーが1940年に制作した「ファンタジア」・・・有名すぎますね。でも私はこの中にある作品は知っていたけど、映画として存在していたことは知らなかったという・・・。なんぞこの映画って人のために説明すると・・・というかコピペ。

ウォルト・ディズニーは一連のミッキーマウス映画を製作しつつ、ミッキー映画と全く正反対の、芸術性の高い作品を製作することを願っていた。その手始めとしてSilly Symphony(シリー・シンフォニー)シリーズが誕生した。しかし、ウォルトはこれにも満足せず、さらに自身初の大作「白雪姫」を1937年に世に問うたことにより、ウォルトはかねてから願っていた「芸術性の高い映画」の目標を、完成度が高かった「白雪姫」よりもさらに上に置くことに決心した。そこで、ウォルトはSilly Symphonyの方向性を多少は維持しつつ、物語性のある音楽作品を作ることになり、その筆頭候補として「魔法使いの弟子」を題材に取り上げることにした。ウォルトはまた、権威付けのために高名な指揮者を起用することを考え、レオポルド・ストコフスキーが指名された。レストランで意気投合した後、1937年頃から製作を開始した。
ここで、最新の映画・映像・音響の各技術に関心が深いディズニーは、ストコフスキーから1932年に自らの指揮で米ベル研究所によってステレオ録音を行ったとの話を聞き(この時の米ベル研究所の録音が、現存する世界最古のステレオ録音である)、ディズニーは直ぐにこの映画をステレオ音声にて制作することを決意する。
魔法使いの弟子」製作の際、従来どおりミッキーが主役に選ばれたことにストコフスキーは異を唱え、新しいキャラクターを作ることを主張したが、パントマイムだからということでミッキーに落ち着いた。こういったことがありつつ制作は進んでいったが、1年かけて「魔法使いの弟子」を完成させた時、製作費用がそれまでと桁違いなことにさすがのウォルトもたじろいだが、初心を忘れることはなかった。その際、ウォルトは作品をコンサートのような感じにすることを思いつく。音楽評論家ディームス・テーラーが顧問に迎えられ、協議の結果100枚以上のレコードから8曲の名曲が選ばれた。曲順はいろいろ検討されたものの、冒頭に「トッカータとフーガ ニ短調」を持ってくることに異を唱える者はいなかった。

1:「トッカータとフーガ ニ短調」(9:22) - J.S.バッハ
標題音楽ではないこの曲を起用した経緯については、ウォルトが「抽象的な音楽もやってみよう」と提案したことによる。そのため、抽象画の映画を作り、当時アメリカに移住していたオスカー・フィッシンガーの意見を取り入れつつ製作された。
2:組曲くるみ割り人形」 - チャイコフスキー(13:30)
最初の2曲はカットされ、また曲の順序も一部入れ替わっている。
3:「魔法使いの弟子」 - デュカス(9:17)
4:「春の祭典」- ストラヴィンスキー(22:28)
舞台を人類時代の原始時代から、地球創世期〜恐竜の時代に変更している。また、原曲の一部がカットされた上、順番が一部入れ替えられている(現行のパブリック・ドメインDVDでは全面的にカットされ、入っていない)。
休憩・「サウンド・トラック」の紹介。この「休憩」と「サウンド・トラック」の紹介は、1990年発売のバージョンおよび、現在日本で発売されているDVDではカットされている
5:「田園交響曲」 - ベートーヴェン(22:00)
舞台をギリシャ神話の世界に求めている。第4楽章以外は短縮されている。
6:「時の踊り」 - ポンキエッリ(12:13)
担当者は研究のために動物園やバレエ公演に頻繁に通ったり、バレリーナの映像を参考にした上で製作された。
7:「はげ山の一夜」 - ムソルグスキー(7:25)
8:「アヴェ・マリア」 - シューベルト(6:27)
7と8はアニメーションがつなぎ合わされ(「禿山の一夜」の終わりの音と、「アヴェ・マリア」の最初の音が偶然一緒だった)、「光と闇」という壮大なラストを表現している。
歌詞は、本来ドイツ語のものを英語に直している(「アヴェ・マリア」)。
ちなみに、日本国内で販売されているVHSビデオ及びDVDでは曲紹介の際、「シューベルトの」とすべきところを「バッハのアヴェ・マリア」とアナウンスするというごく基本的なミスを犯している。

記憶の中にミッキーが魔法使いになって箒に魔法掛けて水汲みさせて自分は楽してたら、箒が大暴走してえらいことになってしまったアニメを見た記憶があったのですが、これが何か分らなかった。同じくパンジーが踊ってるアニメも。で、最近「魔法使いの弟子」で検索掛けたら見事にファンタジアの映像がヒット!笑 これか!という感動とともに、映像のクオリティの高さに驚かされたというわけです。1940年と言えば、太平洋戦争開戦1年前で日本は日中戦争泥沼化の中、アメリカのウォルト・ディズニーはこのような映像を作り出してたわけです。そりゃ戦争勝てないやw全部手書きで、勿論CGだとかは存在しない時代です。いやもう素晴らしすぎる。ディズニーの2Dアニメはやっぱり最高です。

デュカス作曲「魔法使いの弟子

で、もうひとつファンタジア2000 1940年版の続編。こちらもクオリティやばいw

ストラヴィンスキー作曲「火の鳥エルガー作曲「威風堂々第4番・第2番・第3番・第1番」

火の鳥は生と死、そして再生を描いた神秘的で且つ壮大な作品。とにかくイラストが美しい。ここでの火の鳥は滅びを齎す災いとしての存在だそうです。威風堂々はノアの箱舟をドナルドメインで描いた作品。ドナルドとデイジーはどのような種類としてノアの箱舟に乗ったのだろうか・・。(一応弟子設定らしい)2000の方は他にもラプソディーインブルーやらベートーヴェン交響曲第5番とかが入ってます。
とまぁ、これを見たおかげで(?)今私の中でクラシックブームが起こってるわけです。・・・ネズミーの動画こんなに載せて良かったのか?笑

ファンタジアが500円でアマゾンが取り扱ってたので思わず購入してしまった笑 届くのが楽しみです。